よみ:すいさいがいりすく
大量の水によって生じる災害の危険性。
水災害リスクは、洪水(河川水の氾濫)、内水の氾濫、土砂の崩壊・流出、高潮・高波などによって生まれる危険性である。今後、気候変動に伴って、降雨量の増加、台風や前線の活動の活発化、海面水位の上昇などが予想され、水災害リスクが高まるほか、複数の災害が複合することによるリスクも増大すると考えられている。
水災害リスクの程度は、流域の地形・地質・土地利用の状態、気象の状況、危険時における行動などによって異なる。その軽減のためには流域の関係者が協働で対応することが有効で、そのために流域ごとに流域治水プロジェクトが策定されている。
不動産の取引においては、水災害の防止・軽減のための土地利用の規制・誘導や、水災害リスクに関する情報を確認し、流域治水プロジェクトの内容に留意する必要がある。