よみ:いっかつじゅでん
主に事業者向けの高圧電力供給契約の方が、家庭向けの低圧電力供給契約よりも電気料金の単価が安いことを利用し、マンション等において、個別に低圧電力契約を締結するのではなく、一括して高圧電力供給契約を結んで、高圧電力の供給を受け、そこからさらに各家庭に低圧電力を配分する事例が増えてきている。また、マンションの共用部分のみ一括契約する事例もある。これらを総称して、一括受電(一括受電契約、一括受電契約方式など)と呼んでいる。
こうした一括契約方式を活用して、企業が高圧電力の供給を受け、各家庭とは戸別の供給契約を結んで電力を供給することをサービスとして行なう企業も多数存在する他、東京電力グループなどの大手電気事業者においても、共用部分のみ一括供給するプランや専有部分もこの方式を利用するプランなどを提供している。また、分譲マンションで、当初からこの方式を採用して分譲する例もある。
利用に当たってはマンションの住民の同意が必要である他、電気主任技術者の選任などの電気事業法上の要件を満たす必要がある。契約期間が長期となるなど、各戸別の契約にはなかった課題も存在する。