ある物体に一定の振動を与えたときに、物体の形状や質量の偏在により、部分ごとの振動の仕方や力の伝わり方に差が生まれ、場合によっては物体の破壊にも至るという現象。建築物においては、地震時に建築物の質量や剛性、強度の偏在によって地震動の力が増幅され、大きな被害につながるおそれがあるため、安全性の議論において、ねじれ振動対策は重要な意味を持つ。
ねじれ振動を抑制するためには、構造耐力上重要な壁や柱等を、偏在を防いでバランスよく配置することが必要であり、建築基準法施行令第82条の6では、許容応力度計算の基準として偏心率の計算方法を示し、これを15%以下とするよう定めている。